今日からはじめるエコライフ〜ガス編〜

 山々が鮮やかに色づくこの季節、冬に向けての準備はもうお済でしょうか。これからの季節に出費が増えてくるのが光熱費です。特にガス代は寒くなるとどうしても高くなりがちです。気温や水温が下がると、設定した温度まで温めるために使用するガスの量も多くなります。ガス代は「使っていない時には消す」という方法での節約が難しいうえ、節約のために我慢し過ぎて体調を崩した、なんてことは避けたいですよね。
そこで、今回は「今日からはじめるエコライフ〜ガス編〜」として、身体に負担をかけずにガス代を節約する方法をご紹介いたします。

ガス料金って具体的にどんなもの?

 ガス料金はプロパンガスも都市ガスも同じく@「基本料金」とA毎月の使用料に応じて変わる「従量料金」を併せた金額となっています。「基本料金」とは、ガス供給設備の償却費用、保安にかかる費用、点検調査、設備維持費、事務手数料などの費用で、毎月一定金額がかかります。一方で「従量料金」は使用量に応じてかかる費用です。日本は原料となるガスのほとんどを輸入しているため、凡そ3カ月間程度の原料価格や為替の変動に応じて単価が変わります。
 ちなみに、2021年時点での山形県の平均的なガス代は単身世帯で3,251円/月、2人世帯では4,691円/月となっています。

お風呂編

【設備の見直し】

24時間換気システムや換気扇は、お湯をためてからお風呂に入っている間は消しておくと温度の低下を防ぐことができます。また、単純ではありますが、お湯を保温するならフタが効果的です。冬場のみの使用であれば100円ショップのシートタイプのものが手軽でおすすめです。
一方で、給湯器の種類や年数によっては不具合を起こした際に一酸化炭素中毒の危険があるため、お住いの設備が点検の行き届いたものかをしっかりと確認しましょう。

【使い方の見直し】

追い焚きを沢山使用するとガス代がかかるため、追い焚きの回数を減らす工夫が必要になります。追い焚き機能を使って「お風呂に水を張って追い焚き機能で沸かす」というものがありますが、浴槽内の水を沸かし上げる方法はガスをより多く必要とするため、給湯でお湯を張る方がガス代の節約につながります。また、1人暮らしであれば、お風呂を溜める際に湯量を少し減らすのも良いでしょう。
その他に、お湯のシャワーを1分間短縮しただけでも、年間約2,000円分の節約につながります。もしシャワーで済ませる場合は、手浴、足浴などを活用すると体があたたまりやすくなるため、おすすめです。

キッチン編

【設備の見直し】

食器洗いは手洗いするよりも食洗器を利用する方が、少ないお湯で効率的に洗浄できるため節約につながります。タンク式などの工事が不要のタイプもあるので、機会があれば導入を検討してみるのも良いでしょう。

【調理の見直し】

ガスコンロを使っている家庭では、調理の際にもガスを使用することになります。圧力鍋など時短・余熱調理ができる器具を活用したり、作り置きを多めに作る、下ごしらえに電子レンジを使用するなどの方法でガス代を節約できます。ガスコンロで調理をする際は、火力を弱火〜中火にして、炎がなべ底からはみ出さない程度に留めましょう。

洗面編

【使い方の見直し】

普段の手洗いや洗顔などの際には、お湯の温度を低めに設定しておくと余分なガス代を減らせます。

 さて、今回は「今日からはじめるエコライフ〜ガス編〜」をご紹介しました。マイホームであれば、オール電化や高気密・高断熱構造、断熱浴槽など設備面でのエコが可能になります。また、都市ガスはプロパンガスよりも料金が安い傾向にあるので、切替を検討するのも良いでしょう。
 環境問題に配慮する行動は「やらされている」気持ちだとしんどいと感じることがあります。自分から、たとえ小さな1歩でも実感を持って進めていければ、きっともっと楽しく取り組むことができます。
これからの寒くなる季節も皆様が元気に、楽しくおうち時間を過ごせることを願っております。



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