夏本番にやっておきたい衣食住ハウスワーク

 もうすぐ入道雲と青空の美しいコントラストが見られる季節ですね。7月上旬、この時期は意外と忙しいものです。学生の皆さんはテストや課題があり、社会人の皆さんは暑い中での仕事、新社会人の皆さんは新しい環境での疲れが出てくる時期になってきます。
 そんな中でも、7月には海開きや七夕などの行事、様々な施設や地域でのイベントがあり、さらに学生の皆さんには夏休みが待っています。そんな楽しい夏を快適に過ごしたい、でも手間がかかることはなるべくしたくない、そんな時のために「夏本番にやっておきたい衣食住ハウスワーク」をご紹介いたします。

●【衣】:一度着た服は風を通す

 夏場に一度着た服は洗濯をすることが多いと思います。しかし、スーツや浴衣などの衣類を着るたびにクリーニングに出してしまうと、費用がかかる上に布地の劣化を早めてしまいます。そんな時に、どうしてもお部屋に置いておく機会が出てきます。
 一度着た服をお部屋に置くときに一番注意したいのが「カビ」です。服にはカビの栄養となる汗や汚れ、そして空気中のカビの胞子も付着するため、クローゼットの様な密閉された空間に入れるとカビが発生してしまいます。中でも黒カビは除菌しても色が残る為、発生させないように気を付けたいところです。
 カビを発生させないためには、風が通る場所で乾かし水分を飛ばすことが大切です。乾かす前に除菌消臭スプレーを振るとより効果的です。十分に乾かしたら、空気が籠らない場所に保管し、シーズン終わりにクリーニングしてからしまいましょう。
 洗濯後の服でも、クローゼット内で保管する際には服の量をクローゼットの8割程度に留めて、空気の通り道を作り、除湿剤などを活用すると安心です。

●【食】:ごみと水分を分ける

 夏場の悩みの一つが生ごみの嫌なにおいです。夏場は気温が高いため生ごみ周辺の水分を媒介に雑菌が繁殖し、腐敗や虫の発生を促します。その状態を防ぐためにオススメなのは、ごみと水分を徹底して分けることです。三角コーナーを使用している場合、コーナー内の生ごみに水がかかるとにおいが発生しやすくなります。そこで、三角コーナーの活躍は冬にお願いして、夏場はポリ袋などを利用して調理の度に生ごみを処理していくと良いでしょう。なお、生ごみを捨てる際には、ポテトチップスやインスタントラーメンなどの「保存できる食品」の空袋にいれて捨てると、いやな臭いが外に漏れにくくなります。そのほかにも、小さじ1杯の重曹を水100mlに溶かした重曹水を生ごみにスプレーすると臭いが抑えられます。

●【住】:虫対策には水撤去+ハッカ油

 これからの季節は虫が元気になってきますが、蚊などの害虫とはなるべく距離をとって過ごしたいものです。ベランダにバケツなどの水が溜まるものを置くとそこから増えることがあるので、夏の間は室内に移すか、置かないように注意しましょう。
 また、虫対策にはハッカ油を準備しておくと便利です。ハッカ油に含まれるメントールは蚊を始めとしてハチ・ゴキブリ・アブなどの虫よけ効果があり、本格的な登山にも使用される優れものです。無水エタノール10mlにハッカ油を3〜4滴入れて混ぜ、水を90ml入れ、スプレーボトル(ポリスチレン以外のもの)に入れて網戸や玄関に吹きかけると効果的です。虫よけに身体につけたいという場合はワセリン10gに3〜4滴混ぜて使うと良いでしょう。虫よけ効果以外にも、お風呂のお湯に1滴入れるとスッキリとした湯上りになるのでオススメです。

 さて、今回は「夏にやっておきたい衣食住ハウスワーク」についてご紹介いたしました。暑さが本格化してくると夏バテなどの症状で動くのがしんどいと感じることがあるので、早めの夏対策で快適なおうち時間を過ごしましょう。
 ハウスワークは次から次へとニーズが発生するため終わりが見えない労働です。そのため達成感が少なく、疲れを感じやすい特徴があります。自分の今の気持ちでやりたいものや、得意なものから取り組んで、少しでも達成できたら自分を褒めていきましょう。分担できる人がいれば、互いにカバーし合って取り組めると素敵ですね。皆様が元気に、楽しい夏を迎えられることを願っております。



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