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子どもの出す音

賃貸にお住まいの方のお悩みで上位を占めるのは「音」に関するものです。
集合住宅である以上、どうしても他の部屋の生活音が聞こえてきてしまう…こちらも生活音が響いていないか気になる…など、音にまつわるお悩みは尽きません。
今回は、そんなお悩みの中でも、特に対策を取りにくい「子どもの出す音」について、いくつか対策をご紹介してみたいと思います。

子どもが出す音の多くは、床や壁を振動させて伝わる音です。これは空気を伝わる音に比べて伝わりやすく、壁や床自体を揺らして伝わるため、距離が離れていても、壁を厚くしても伝わってしまい、防ぐことが難しいという性質を備えています。よく問題になりがちな洗濯機の音なども同じタイプの音になります。
これを完全に防ぐことは困難ですが、少しでも音を減らして、気遣いから解放されたいものですよね。

● 物件の間取りでカバー

隣の部屋に接する壁に収納を設置している物件や、階段などの空間を設置している物件を選ぶことで、振動が減少します。建物全体で間取図を見てみるのも有効な方法です。

● 家具でカバー

直接面する壁に本棚やタンスを設置して、振動を減らす方法です。一方で、子どもが家具から飛び降りたら本末転倒、設置する家具は登れないぐらい大きいものの方が良いかもしれません。
また、子どもが走りにくいようにソファやテーブルを設置する方法もあります。そのほか、一般的に、マットやスリッパを敷くのも有効だと考えられています。

● 忍者になってカバー!?

忍者の歩き方に、足の小指から地面につけてゆっくりと歩く「忍足」、つま先をつけてからゆっくりとかかとを下す「浮足」、四つん這いでつま先で歩く「狐走」、手の上に足をのせて歩く「深草兎歩」などがあります。
子どもと一緒に遊び感覚で「夜9時を過ぎたら忍者になる」と決めて、楽しみながら対策してみてはいかがでしょうか。

配慮をもって

異なるライフスタイルの人が生活している共同住宅である以上、音に関しては多少なりとも出てしまうものです。また、子どもに静かに生活することを求めるのも限界があります。
時間帯によっては、多少の音は仕方がないと割り切るのも一つの手です。
音を出す方も出される方も、あまり気を負いすぎずに、互いに思いやりと配慮をもって、許容できる範囲を広げられると素敵ですね。

とはいえ、あまりにも大きすぎる音を一方的に我慢し続ける、というのも問題です。もし音の問題で気になることがあれば、ぜひ管理会社に相談してみてください。


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